NHKで放送の「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」ですが、シーズン2が放送されています。
シーズン1がとても好評だったため、シーズン2も楽しみにしていましたが、やっぱり面白いですね(^^♪
さて、そのアストリッドとラファエル~ですが、シーズン2の各回のタイトルや本国フランスでの原題、またタイトルの由来など気になったのでしらべてみました。
第1話 邦題「ホシムクドリ」
フランスでの原題は、L’Étourneauです。
日本語に訳すと「ムクドリ」。
原題と邦題がほぼ一緒でした。
エピソードの冒頭で、高層ビルの上階で窓ガラスを突き破って「ムクドリ」が!そして男性が銃で撃たれて亡くなる、というシーンがあります。
なぜ「ムクドリ」が?犯人との関係は?
第2話 邦題「イレズミ」
フランスでの原題は、Irezumi。
そのままイレズミと読むので、原題と邦題が同じですね。
このエピソードは、日本人のヤクザが何人か登場。またアストリッド御用達の店「田中」さんも何度も登場します。
日本人の私としては「アストリッドとラファエル~」にこれだけ日本が関係するなんて嬉しいな~と思ったエピソードでした。
第3話 邦題「アブダクション」
フランスでの原題は、Le Paradoxe de Fermi。
日本語に訳すと「フェルミのパラドックス」の意味です。
第1話と2話は、原題と邦題がほぼ同じ意味でしたが、第3話は邦題の「アブダクション」と原題の「フェルミのパラドックス」と随分違いますが、それぞれ意味を調べてみました。
「アブダクション」の意味は、誘拐など。
ドラマの内容をみると“宇宙人の誘拐”が関係していると思われます。
一方「フェルミのパラドックス」の意味を調べてみると・・・
地球外に文明がある可能性は高いと思われているが、なぜいままでその文明との接触がないのか、という矛盾をさす。物理学者フェルミが「宇宙人がいるならなぜ連絡してこないか」という形で最初に提言したのでフェルミのパラドックスとよばれている。
ということで、どちらも宇宙人が関係してのタイトルといえますね。
私的には、邦題の「アブダクション」より、そのまま原題の「フェルミのパラドックス」のほうが良かったですね。
第4話 邦題「フェルマータ」
フランスでの原題は、Point d’orgueです。
日本語に訳すと「ハイポイント」の意味。
邦題の「フェルマータ」は、音楽記号「」を意味します。
元々、イタリア語の “停止させる” から。くわしくは音楽記号「フェルマータ」とは
をご覧ください。
エピソードでは・・・
パイプオルガンの演奏中、スタッフが突然亡くなる事故?が。続いても同じような事故?が起こる。アストリッドはこの事故中のパイプオルガンの録音演奏を聴き違和感を感じる。演奏の楽譜をみてあることに気づき・・・
という内容です。
「フェルマータ」がどのように関係しているか楽しみですね。
第5話 邦題「魔女の儀式」
フランスでの原題は、Circé(キルケ)です。
キルケとは・・・
ギリシャ神話に登場する魔女。
太陽神ヘリオスとペルセの間に生まれる。毒、軟膏、杖、呪文を用いて魔法を使い、人を動物に変身させ、自在に操って家畜、あるいは怪物に変えて破滅させるという恐ろしい力をもつ魔女。
古代ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』では、オデュッセウスの部下たちを豚に変える場面があります。
エピソードでは、アストリッドのセリフで
ペラン警部が話していた神話のとおりです。「人間の男たちは 魔女のキルケに豚に変えられた」と言っていました。
NHK放送「アストリッドとラファエル文書係の事件録シーズン2第5話」より
という場面があります。
さきほど紹介した『オデュッセイア』の内容と深く結びつきますね。
第6話 邦題「ゴーレム」
フランスでの原題は、Golem(ゴーレム)。
邦題も「ゴーレム」です。
ゴーレムとは、元々はユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形のこと。
ヘブライ語で「未完成のもの」という意味を持ち、これには胎児や蛹(さなぎ)なども含まれています。
この「ゴーレム」ですが、映画や劇作、ゲームのキャラクターなどによく登場します。
「作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いまたはロボットのような存在。操るのに厳しい決まりが数多くあり、それを守らないと狂暴化してしまう」というモンスター的なもので、なんだか怖いですね。
ゴーレムの誕生は、律法学者ラビが神聖な儀式の後、土をこねて人形を作り、emeth(真理)と書いた紙をゴーレムの額に貼り付けることで完成させた、という逸話があります。
ゴーレムを壊す時は、「emeth」の頭「 e」の一文字を消すことで、「meth(死)」となり崩壊するという有名な対処法も。
アストリッドとラファエル~の中では、この逸話がどのように関係するのか楽しみなところですね。
第7話 邦題「ヘルメス文書」
フランスでの原題は、Le livre(本)です。
邦題は「ヘルメス文書(もんじょ)」。
ヘルメス文書を調べてみると・・・
ヘルメス・トリスメギストスが著したと考えられる、神秘主義的な古代思想の文献写本の総称。紀元前3~後3世紀ごろ、エジプトのナイル沿岸都市で執筆された文書群。哲学・宗教的著作,占星術,錬金術,魔術その他を扱う著作が伝存する。
とあります。
第8話 邦題「無実の罪」
フランスでの原題は、En garde à vue(拘留されて)です。
邦題で「無実の罪」。
ラファエルとアストリッドが拘留されてしまった回でした。
シーズン2最後となるこの回では、最後にラファエルが撃たれるシーンがあり、どうなってしまうの?とハラハラさせられます。
以上、「アストリッドとラファエル~、シーズン2の各回タイトル、由来は?」でした。続いてシーズン3が放送されるので、楽しみですね(^^♪
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